この前、ひとり旅をしたときのこと。
夕暮れ時、
ふっと、心細いような、こわいような、不安なような、ほのかにぞっとするような…そんな感覚に襲われた。
夜が近づくにつれてその気持ちは強くなっていった。
お店などの明るいところにいてもどことなく暗さや寂しさを感じる。
都市部にいるにもかかわらず。
こわい。この場から逃れたい。
「はやくホテルに帰ろう…」
夜に出歩くのはあまり抵抗がないが、このときはなるべく外にいたくないと思った。
地元でも、他のひとり旅でも、味わったことのない感覚だった。
旅行先の治安が悪い訳でもない。
地震のとき、朝が来るのが待ち遠しかった。
太陽のありがたみを知った。
でも、多分それとも違う。
どうして?どうしてあんな気持ちになったんだろう?
日中は感じなかった不安な気持ちや寂しげな感じは何だったんだろう。
答えはまだ出ないが、
また訪れるときは誰かと一緒に行こうと思う。