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愛おしき日常

2016年

化粧論

私はかつて外でも殆どすっぴんで過ごしていた。
しかし、アルバイトや就活でほぼ毎日化粧をするようになった。
社会に出たら化粧は最低限のマナーだと言われているため、必要なときはしている。(ただ単に気持ちを上げたい、ちょっとでも良く見せたいときにもするが)
しかし私の場合、化粧をしていても気づかれないことが多い。
アルバイト中にお客様(女性)から「化粧したらもっとかわいいのに」と言われたときは複雑な気持ちになった。
ナチュラルメイクと言えば響きはいいかもしれない。
でも、これって化粧をしてる意味が無いんじゃないか?

普段使っているのは
・下地
・ファンデーション
・アイブロウ
・アイシャドウ(ブラウン系)
*マスカラ
*口紅
(*は時と場合による)

もしかしたら、すっぴんとかけ離れすぎてしまうのが怖いから無難な化粧になっているのかもしれない。
今も学校行くだけなら眉の形を整える程度にアイブロウを塗るだけだから、そういう手抜きが許される状況を残しておきたいて思っている。
また、アイシャドウやアイライン(ものもらいのような症状が出てからは使っていない)を塗ったり落としたりするときの皮膚の負担(化粧品や化粧落とし、摩擦)を考えたらあまり使いたくないなと思う。

でも、化粧が上手い人を見るとやっぱり憧れる。
化粧で魅力を最大限に引き出せている女性(=垢抜けた女性)になるためにはどうすれば良いものか…



母と…

母とパン屋に行った。
店が混んでいたため外で待っていたら中年ぐらいの男性が話しかけてきた。
「今日は暑いねぇ。」
「お仕事中ですか?」
「いや、今日は休みなんだ。…実は妻が脳梗塞になってしまってね。だから、私が買い物などをしているんだ。」
予想していなかった言葉に動揺してしまった。
「お母さんのこと、大事にするんだよ。」
その人がそう言って去った直後に母が店から出てきた。

祖父の家のエアコンが効いた部屋でのこと。
祖父が
「働き始めたらきょうだいでお父さんとお母さんにエアコンをプレゼントするんだよ。」
それに対し母は
「いやいや、あと10年ぐらいは大丈夫だからいいよ。(子どもたちには)自由に生きて欲しいし。」

母は一番に早起きし、家族の食事を支度し、家事をこなし、働き、家族の帰りが遅いときは迎えに来てくれる。
果たして自分はここまでできるだろうか。
子どものことを想うことができるだろうか。
やってくれることを当たり前に思っていないか。
ちょっと反省した。
人生を全うすることも家族などの周りの人を大切にし感謝することも両方大事なんだ。

書いてから思った。これは、直接気持ちを伝えねば。



時と場所と縁と…

最近、昔の知り合いと再会することが多い。
そういう時期なのかもしれない。
人との再会って自分や相手の変化など気付かされることが多いからおもしろい。
今まで自分が歩んできた道のりを振り返るような気分にもなる。

その時その場所によって関わる人は異なる。
疎遠になってしまう人がいても構わないと思う。
続けたい縁は続くように努力する。
努力してもだめだったらそれも必要なこと。
また、必要な縁は自ずと続くものだ。
多分矛盾しているし賛否両論もあると思うがこれが私の人間関係の考え方だ。

正直、出会って後悔した人もいる。
でも、それも含めて今の自分があるのだと思う。



きのうのこと

タクシードライバーと或るおじさんがもめていた。
バスを待つ人や行き交う人々も気にしている様子だった。
おじさんはタクシーの前に立って運転席のドライバーに向かって叫んでいた。
「何度駐車違反すれば気が済むんだ!」

ついには警察を呼び出した。
その間仲裁に入る若い男性がいた。
「危ないから離れなよ」

そのタクシーに乗り込む高齢の女性もいた。
しかしおじさんに降りてと何度も言われ、ついには
「あなたが迷惑です!」
そう言い捨てて去っていった。

私は思わず駆け寄っておじさんに声をかけてしまった。
「何度もやっているんだ!」
「札幌のタクシードライバーで一番悪い奴だ!」

そうこうしているうちに若いおまわりさんが来た。
まずはおじさんに話す。
そしてドライバーもタクシーから降りてなぜかおじさんに叫ぶ。
「警察来たからって調子にのるな!」
おまわりさんは2人に挟まれる形になったがなんとかおじさんと一対一で話すことになった。
「話すならこっちの目を見るのが筋ですよね?」
ドライバーの方に話しかけてみた。
「クレーマーなんだよ」
色つきレンズの眼鏡のせいか、少しいかつく見えた。
でも性格は違うのかな、と勝手に思った。

「大変ですね」
「色んな人がいますよね」
時間が迫っていたのでドライバーの方に一言あいさつをしてからその場を去った。

あの後どうなったのだろう。
おじさんはなぜあんなに叫んでいたのだろう。
タクシードライバーもなぜ怒って対応したのだろう。
違反が本当かを知ることも大事だと思うが私はその人の気持ちや背景、根本的なことの方が気になってしまう。
大声に埋もれたメッセージはなんだろう、と。
そんなことを考えたできごとだった。