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女子ってヤツは

プロローグ


最古の記憶は当時の家の洗面所で立っているところ。泣いていたような、叫んでいたような、水でぬれていたような。でも不思議とその記憶は自分を客観的に見ているシーンなのだ。
では、自分が「女子」だと意識し始めたのはいつからだろうか。そうだ、幼稚園に入ってからだ。一緒に遊ぶのは同性とだった。入園前は男の子と遊ぶことが多かったらしいが当時は男女の差をさほど認識していなかったのかもしれない。
だが、私はまだまだ知らなかった、女子の性質というヤツを。